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自己承認と他者承認の二つを満たさなければ「承認のコップ」は満たされない

自己承認と他者承認の二つを満たさなければ「承認のコップ」は満たされない

先日行ったスピリチュアルセミナーで「承認のコップ」という概念を習ってきたので、そのことについて書いてみたいと思う。

私たちは誰しも、自己重要感…自分を価値ある存在だと思いたい、他人にも思ってもらいたい、つまり承認されたいと強く思っている。

その承認を得たいという欲求は、食欲・睡眠欲・性欲といった三大欲求を合わせたものよりも強く、求めているといった生易しいものではなく渇望と言い換えてもいいものだそうだ。
承認されていないと思うとき、食欲がなくなったり眠れなくなる。それほどまでに切望しているものだ。

「承認のコップ」という概念がある。

人の心の中には承認のコップというものがあって、中には、自己承認と他者承認の2種類の水が入っている。
コップが満たされている状態が幸せということだが、このコップが並々と満たされている人はそうそうはいない。
人は、人と関わらずには生きていけないから、自己承認だけでコップを満たそうとするのは至難の業だ。

人間関係の様々な問題は、ほぼこの承認欲求に起因する。

そんなことを習った。

承認を渇望している、まさにその通りだと思う。

今の会社を辞めたい思うのも、そこでは全く承認が得られないからだ。
人は自分の評価より、他人の評価を拠り所にしやすい。会社や家庭、学校、そういう自分が属する場所で承認が得られないと、自分をとるに足らない人間と卑下してしまう。自信がなくなり何をするにも臆病になる。

じゃ他者承認だけがあればいいのかというと、そんなことはない。

初めて恋人ができたとき、「人から愛してもらえた。必要とされた。認めてもらえた。これで幸せになれる」そう思った。
けれど、それは長くは続かなかった。

熱がある程度覚めてしまえば、好きな人の承認もさほどの意味を持たなくなる。
さほど意味を持たなくなるのに、一方でそれがなくなることを極度に恐れ、関係にしがみつき依存しようとした。

恋人でなくとも、他者からの承認を得たい欲求が強くなりすぎれば、自分を失くして他者におもねったり依存したりしてしまう。他者の顔色ばかり窺う他人軸で生きるより他なくなる。

他者の顔色ばかり窺って本来の自分を偽って他者からの承認を得ても、自分が自分自身にオーケイを出せなければ、虚しくなるだけだろう。

結局は、自己承認の問題がまた湧き上がる。
自己肯定感や自己信頼もまた、コップを満たすために必要なのだ。

水が溶け合けあうように、自己承認と他者承認も溶け合って切り離すことはできないんじゃないだろうか。
自己承認と他者承認の二つが揃ってこそ、人は幸せになれる。

承認の欠如が生きづらさの根源だったと、今ではわかる。

そう思えるようになったということは、少しは自己受容ができるようになったのかもしれない。
足りない自分を少しだけ受け入れられるようになってきている。

承認欲求を揶揄するような風潮もあるけれど、健全な承認欲求は、モチベーションを上げたり他者と関わっていく上で大切なものだろう。

三大欲求をしのぐ程の欲求を抑え込んで、なかったことにしてしまうことの方が不健全な気がする。

自己承認と他者承認の比率がどれくらいがいいのかスピリチュアルの先生に聞かないでしまったけれど、まぁ実際量れるものでもないけれど、同じくらいがいいんじゃないかと個人的に思う。

要は、バランス。お釈迦様の説く中庸をいつも考えてしまう。

生きる価値に繋がっていく承認欲求を、少しずつでいいから満たしていきたいと思う。




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