変化する為に、生きづらさを抱えた私がしてきたこと②…行動する
<2016.9.20>
まだ変化の途中でしかないが、前回に引き続き「生き方をシフトさせる過程で、具体的にどのようなことをされていましたか」という問いに答えてみたいと思う。
先日の書いた「変化する為に、生きづらさを抱えた私がしてきたこと①」で、変化するためには、今までと違う人達の中に入って、多くの視点を獲得することが大切だということを書いた。
読み返してみて、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人からは、「人なんかに会わないでもっと簡単に手っ取り早く変えたいんだよ」という非難の声が聞こえてきそうな内容だと思った。
私自身もっともだと思う。人付き合いのうまくない人間が、人に会ったり、集団の中に入って、今までやってこなかったコミュニケーションを行おうと思えば、うまくできず痛みも伴う。
私もときどき、色んなことがやるせなくなる。
それでもやはり人に会うことが、変化を促すきっかけになったと思うので、あえて書いてみた。
変化するための一つ目が「人に会う」ことなら、2番目として、「行動する」をあげたい。
不安や悩みやイライラやから解放されたくて、今の状況を変えたくて、ひところ自己啓発本ばかりを読んでいた。
結局自己啓発本では、状況や不安を解消することができなかった。
それは、自己啓発本が悪いのではなくて、表面的な文章をなぞって、行動することをやらなかったからだと今では思う。
何も行動に落とし込まずに、読むだけで変わったら、そんなに素晴らしい本はない。
算数の教科書も問題を読まなければ問題を解けるようにはならないし、国語の教科書を読んだだけでは漢字も書けるようにはならない。スポーツの本を読むだけで、そのスポーツが格段にうまくなることはない。助けやヒントをもらえるかもしれないが、読むだけで劇的に向上するなんてまずない。
確かに一部の天才と呼ばれる人達なら、読むだけで数学の問題を解いたりするかもしれない。けれどそれは一部の天才達の話で、ごく一般的な人たちは、何かしら行動に移さなければ身については来ない。
やってみななければわからないのに、過去の私は、やる前から「面倒くさそう」「どうせやったって同じだよ」と、初めから投げていた。そして、読むだけで何も実行せずに棚ボタ式に何かを変えてくれる本を探して、ノウハウコレクターに陥っていた。
自分が損をしないように100％の精度ものを探すあまり、チャンスからも遠ざかっていたのだ。
今は、自己啓発本の中から何か魔法のような方法を探すのではなく、実際に行動することを心がけている。
具体的には、webの方でフリーランスに転身したいと考え、勉強を始めた。
数年前、制作会社の下請けを少し齧っていたが、その頃に比べwebを取り巻く世界は様変わりした。
仕事から帰って、少しずつ勉強しているが、あまりに範囲が膨大すぎて、くじけそうになる。
遅々として進まないことに打ちのめされたりもするる。
うまくいくことだけにフォーカスすれば、出来ない自分は歯がゆいだけだ。
けれど、ここで投げてしまえば、昨日と同じ出口のない状況が待っているだけなのだ。
行動するからこそ掴めることがあり、失敗しても失敗したからこそ、別の方法に気づくこともできる。
そうやって経験を積み重ねながら、できることを少しずつ増やしていく。
動いたからこそ、想像ではない自分の実力を見極めることができるし、何を補えばいいかも見えてくる。
何十年と培ったものを変えるのには、相応の行動が必要だし、ある程度の時間もかかる。
経験したことは、血肉になっていると信じたい。勇気を出してチャレンジしたことは、無駄ではない。夢が成就したとしても、あるいは成就しなかったとしても、前向きに行動する自分を手にしようと行動したのだ。
何も行動しないで不満ばかりを口にしてい自分とは、別の自分だ。
そして、行動するときに大事なのは、少しずつでも途切れてもやり続けることだと思う。
途中でやめてしまえば、「途中で投げ出した自分」「やり遂げられない自分」を強化してしまう。「途中で投げ出した自分」が強化されれば、次にチャレンジするときは、もっと大変になっている。
休む日があっても細々と続けていれば、少なくとも「途中で投げ出した自分」にはならない。
次回変わる為の3番目、「自分を信じる」ということについて、書いてみたい。