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イライラを解消する為に役立つ、たった一つの考え方

イライラを解消する為に役立つ、たった一つの考え方

<2016.12.3>

一頃、自分に対しても人に対してもイライラを抑えることができなかった。

今は以前に比べイライラすることが各段に減った。
日常生活で感じるイライラから解放される為に、できることは何だろうか。

そのひとつの答えは、自分のルールを緩めることだ。

人間関係の苦しみや悩み、イライラは、自分が作り出したルール、「マイルール」に縛られることで起きる。

ルール、それは、思い込み、固定観念、正義感、常識、信念、道徳観、ビリーフ、価値観と言い換えられるものかもしれない。
簡単にいうと「~すべき」や「~ねばならない」という思い込みだ。

自分に向かう場合と他者に向かう場合があって、自分に向かった場合は、自分がこうあるべきと思う姿に、自分自身が適っていないと思ったとき、強い劣等感となって現れてくる。
私もそうだが、「なんでこんなこともできないの」という劣等感やイライラに悩まされる人は少なくないだろう。

それが他者に向かった場合は、自分の考えは正しくて、変わるべきなのは相手なのだという幻想に囚われる。

友達なら、家族なら、恋人なら、社会人なら、人間なら、こうするのは当たり前だというような考え方だ。
自分のルールが現実とかけ離れるとき、イライラが現れてくる。

例えば、仲のよい友達の誘いは決して断らないというルールを持っている女性がいたとする。
気乗りしない誘いでもなるべく断らないように、相手を優先する、
それ自体は、一見友情に厚くてよいことのように見える場合もある。

その女性の友達の中には、自分が行きたくないイベントには絶対行かないとか、自分が休みたいときには自分の体を優先するという、全く違うルールを持っている人がいたとする。

女性がその友達を誘っても、「そのイベントは興味ないかららやめとく」とか「身体が疲れてるから今回は行かない」という答えが返って来たとき、この女性は、そういう考えもあるよねとさらっと流せればいいだが、自分のルールに固執しているとそれができない。

「この前の誘い、私だって気乗りしなかったけど、あなたの為だから一緒に行ってあげたのに」とか、「私だって疲れてる。でもあなたをいつも優先してるんだから、付き合ったっていいじゃない」と、口には出さないかもしれないけれど、相手にイライラする気持ちが出てきてしまう。
イライラが高じて自分の正当性にだけにこだわると、直接相手を非難したりして、関係に悪影響を及ぼす。

友達を第一主義に考え友達からの誘いを断らないのも、自分の気持ちを優先して時には友達からの誘いを断るのも、どちらもいい悪いはなくて、ただの好みの問題でしかない。

それなのに自分の正当性にこだわってしまうとき、心が苛立つのだ。

こういうジャッジを、友達関係だけに限らず、実はあらゆるところで行っている。

「友達ならlineを見たらすぐに連絡をくれるのが当たり前」「恋人なら忙しくても彼女の為に時間を作って会いに来るべき」「夫婦なんだから言わなくてもわかってよ」「残業している人がいるのに先に帰るなよ」「人として挨拶もしない人なんて考えられない」
…人によって、ルールは様々だが、常に判断、ジャッジを下している。

私も山ほど持っていた。
そして自分の思うルールと現実が合致しないとき、おかしいのは相手、正すべき、変わるべきは自分じゃなく相手と、無意識に思い込んでいた。

よく言われる言葉に「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる」というのがある。
他者は容易には変えられないし、そもそも他者の意向を無視して自分の思う形に変えようとすることは、不健全なことだ。

自分が絶対に正しいと思い込んでいる正義感や常識は、ところ変われば品変わる程度のものでしかない。
人種や宗教、世代、属する集団、肩書、環境などが違えば、おのずとルールも変わってくる。

これに気づいてから、自分のルールを緩め、なるべくジャッジしないようにしている。
「すべき思考」に気づいて、こりかたまったこだわりを緩めると、自分にも他者にも優しくなれる。

もちろん人間である以上、全てのマイルールを捨てることはできない。
その価値観が自分を形作っているもので、自分にとってこの上なく大事なものでもあるからだ。

けれど、ルールを少し緩め、こだわらなくてもいいことに殊更こだわらないようにすると、イライラ、ストレスは随分減っていく。

イライラが収まらず苦しいとき、自分のルールを緩めることを考えてみてほしい。

自分と価値観を別にする人に接したとき、なかなかそう考えるのは難しい。だけど、ルールを緩めて、人との違いを楽しめるようになりたいと思っている。




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